Team Foundation Server 2013のアップデート時に発生した問題と解決策
※本記事は単なる業務の備忘録です。作業ベース、検証ベースであり、公式に基づく裏付けを取っていない内容も含まれます。
Team Foundation Server 2013 (以下TFS2013)に対して、Update4を適用した際に発生した問題と解決策を記載します。
発生した問題は以下の2点。
- Update4の適用を実行したものの、構成ウィザードまで進むことなくエラーで中断
- 上記を解決し、構成ウィザードまで進んだものの、プロジェクトコレクションのアップデートでエラー
1つ目のエラーについては、インストールログを確認したところ、IISのアプリケーションプール絡みのエラーが発生していた為、それを手掛かりに調査。結論としては、インストールやらアップデートやらの導入、運用、保守に関わる操作については、それ専用のユーザーを作成し適切な権限を与えて、そのユーザーを利用して行うこと、ということですね(マイクロソフトの推奨もそのようになっていたように思います。ちなみにエラー発生時は、別の管理者権限ユーザーで実行しました。横着してすみません。) 専用ユーザーを用意した際に必要と思われる権限(設定)として以下のものが挙げられます。
(インストール時)
- ローカルの管理者権限
- SQLServerの管理者権限
(アップデート等メンテナンス時は上記に加えて下記も)
- TFSの管理者権限
- IISのアプリケーションプールID
2つ目のエラーについては、プロジェクトコレクションの1つでアップデートが失敗していた為、エラーログを確認したところデータベースの復旧モデルを「完全」から「単純」に変更するスクリプトで失敗しているようでした。試行錯誤した結果、アップデート前に全てのプロジェクトコレクション用データベースの復旧モデルを「単純」に変更しておくことで、アップデートに成功しました。
以上です。やはりオンプレのTFSは気難しい。 現場の制約がなければオンプレのTFSでなく、Visual Studio Onlineを利用したいところです。